顔認識と顔認証は違います

昨今、スマートフォンの本人認証にも採用されている、「顔認証」技術。使ってみると、なるほど非常に便利なのですが、どうやって本人の顔かどうかを判断しているのでしょうか。

本人の顔かどうかを判断する前に、まず顔かどうかを判断しなければお話になりません。この顔かどうか、画像から顔を識別する技術を「顔認識システム」といいます。

顔認識システムは、レンズが映し出した画像の中に顔が写っているかを瞬時に判断します。どうやって判断しているかは一部、企業秘密の部分もあるようですが、「目・口・鼻」の位置関係と「輪郭」などから人間の顔を判断しています。

顔認識に顔と確認されたデータを、事前にスマートフォンやタブレットなどに登録した顔データと照合させて本人確認を「顔認証」と呼びます。

さて、顔認識システムは、顔を検出するだけではなく、性別や年齢、表情なども読み取る事ができるようになっており、それをもとにした「顔認証」を利用して中国では膨大なデータベースと全土の防犯カメラを接続して、手配犯の捕捉にも利用されています。日本でもコンサートチケットの転売防止や入国審査にも用いられています。

「顔認識システム」とは、映像から顔の部分を認識する技術。それをデータと照合して何かに利用するシステムを顔認証といいます。

余談ですが、高度顔認識技術で検出した一卵性の双子を、顔認証にかけると同一人物と判断されるようです。